鉄骨階段というと金属音のするような固くて無機質なイメージがありますが、その取り入れ方によってはガラリと印象が変わります。
スケルトンタイプと呼ばれる鉄骨階段では階段の骨組みのみに鉄骨を使用し、ステップには全く質の違う自然素材である木材を使用することで、ステップとステップの隙間から溢れんばかりの光が差し込めて空間を明るく広く見せます。
また、階段は本来階段としての機能しか果たさない場合がほとんどなので、可能な限り省スペースに収めておきたいものですが、ここでは発想の転換をして見せる階段を紹介していきます。
色を使わないという贅沢を
こちらは玄関を開けた瞬間に鉄骨の螺旋階段が目に飛び込んできます。
しかし、この空間自体が天井まで光と空気を届けてくれるような開放的な印象を与えているため鉄骨階段はあまり主張しすぎていません。
それは、鉄骨階段のステップと手すり、そしてフロアが同色の自然素材を使用していてたくさんの色を取り入れていないことが関係しています。
鉄骨階段は、素材の質や色によっても受ける印象が変わってします。ゆとりのある空間作りには色を使いすぎないこともプラスの作用となります。
理想と夢を形にして
上階からプリンセスが素敵なドレスを纏ってゆっくりと一歩づつ降りてきそうな女性が一度は夢に見る素敵な螺旋階段。
こちらは壁もフロアも真っ白でさらに大きなシャンデリアは、生活感を感じさせないモデルルームのよう。
実際の住宅設計の際に取り入れにくいですが、この構造をイメージの支柱として素材や雰囲気を参考にしてみると理想の階段作りのヒントとなるでしょう。
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2014年06月01日投稿
デザイン・設計手法
階段の設置場所
(回答数2)
ライター/writer Saku