お家の形状や素材にこだわるのは楽しいけれど、金銭面や耐久性が気になって手を出せないこともある。シンプルな家にも大胆に取り入れられるのが、カラーコーディネートの醍醐味です。
ビビッドなイエローは命の輝きすら感じさせる、快活な色。明度・彩度を落としてダークトーンに向かうと、木の実や枯れ葉色に近くなり、ナチュラルな空間にもなじみのよい色。反対にペールトーンに近づくにつれ、スイーツのような可愛らしく優しい雰囲気になるのがイエローの特徴。今回は「黄色」がどの部屋でどのように使えるのか、一つずつ見てみましょう。
始まりも終わりもさっぱりと!洗面所のイエロー
まず一日の始まりと終わりに必ず立つ洗面所には、タイルを使ってアクセントを。黄色タイルの他、補色の青系と組み合わせた花柄タイルでメリハリをつけて、眠い頭をすっきりと。夜は白と黄色の爽やかな組み合わせが、気分をリフレッシュさせてくれます。黄色の近くに置きすぎると警戒色になる黒の鳥モチーフをこっそりドア近くに忍ばせるのも良いアクセントになります。
壁紙と違い、一部だけに遊び心を加えやすいところが初心者さんにも嬉しい素材です。
料理を作ると元気になれるキッチン
朝の忙しい時間や夜、仕事から疲れて帰ってきたあと。キッチンに立つのが少し憂鬱だという人も多いのではないでしょうか。
黄色は言わずと知れたビタミンカラー。栄養素のイメージだけから由来しているわけではなく、脳に刺激を与え、精神的にも活力が湧いてくる効果が実際に認められているのです。そのため少し赤みを持った、あたたかなイメージが持てる黄色は楽しくキッチンに立たせてくれる色です。脳の働きも活発になりますから、新メニューのイマジネーションも湧いてくるかもしれません。
遊びゴコロを刺激するキッズルーム
イエローをぜひ使っていただきたいのが子供部屋。特に幼少期の子どものプレイルームにはおすすめです。
上でもお話ししたように、黄色には脳に刺激を与え、活性化させる働きが認められます。明度・彩度の高いイエローは、子どもの発達を助けてくれる色なのです。遊びの中でより発見や工夫ができるよう、こっそり色で手伝ってみましょう。
一番のプライベート空間には個性と安らぎを
人間の人生の3分の1は、睡眠に使っていると言いますよね。つまりベッドルームは、住まいの中で最も長い時間を過ごす場所です。一日の疲れを癒すためにも、穏やかな空間づくりをしたい場所です。またベッドルームは、一番プライベートな空間ですので個性を出しやすい場所でもあります。こちらのベッドルーム、普通なら緊張感を生む、反対色のイエローとパープルを使い、とても面白い空間になっています。どちらもペールトーンを使うことでやわらかく、まとまりのある素敵なベッドルームに仕上がっています。アーチ形の入り口がファンタジックな印象をさらにプラスしていて、毎晩いい夢が見られそうです。
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ライター/writer little-maya