都市部での暮らしは便利な反面、思うように土地が確保できないという一面も。都会の庭付き一軒家には憧れるけど、そこまでぜいたくに土地が使えない…という場合も多いものです。
それなら、建築面積の範囲内で庭を作ってしまえばいいのでは?
実は、ぴったりの場所があります。そう、屋上!
自由に使えるフラットなスペースが広くて、日当たりがよくて…と、屋上は庭としての条件を兼ね備えているのです。
ここでは、屋上を自分好みの「庭」にしている住宅4軒をご紹介します。
トップライトがテーブル代わりにも
ルーフテラスに芝生を張って緑化。これだけのことで、よくありがちなテラスが、ちょっとしたピクニック気分を味わえる「庭」に早変わり。
ランダムに置かれた丸いトップライトはガラステーブルとしても使えるように考えられており、ここに食べ物や飲み物を持ってきてピクニック気分を満喫することもできます。
リビングの吹き抜けの出口から続いているため、屋上というより、まさに庭のような感覚で使えるテラスです。
緑豊かな本格ハーブガーデン
ハーブを中心に、さまざまな種類の植物が植えられた屋上は、さながらイングリッシュガーデンのよう。
芝生と土をふんだんに使用した緑豊かな景観は、言われなければ屋上と気づかないほどです。
周囲にさえぎるものがなく日当たりがよい屋上で栽培するには、乾燥に強いレモングラスなどのハーブが向いています。また、太陽の光をいっぱいに浴びられるため、トマトやナスなどの夏野菜も立派に育つようです。
都会に住みながら土いじりも存分に楽しむことができる、充実した屋上菜園です。
屋外でもリビングのようにくつろげる空間
こちらは屋外でありながら、家族や友人とともにリラックスして過ごせるリビングのような屋上庭園。
存在感を放つテーブルとソファは、ジンク(亜鉛)でできたベルギー製のもの。
そのまわりに地中海性の植物の鉢を置くことで、無国籍な非日常テイストを演出しています。
食事をしたり、友人を招いてお茶をしたり、夜風にあたりながらビールを飲んだり……と、楽しみ方は無限大。まさに都市型屋上庭園の見本のような、スタイリッシュでワクワクする空間です。
切実な悩みを解消する実用タイプ
都市部の多くの家が抱える悩みのひとつが、洗濯物を干す場所の不足ではないでしょうか。
ベランダだけでは干しきれず、室内に無理やり干す家庭も多く見受けられます。家族が多い場合は、なおのことでしょう。
そんな悩みも、屋上が解決してくれます。
これまでの屋上庭園とは趣が異なるものの、充実した物干しスペースがあって、実用性十分。
もちろん、家の中でこれ以上日当たりのいい場所は他にありませんし、家族みんなの洗濯物が気持ちよく乾きそうです。
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ライター/writer 玉置