いよいよ暮れも押し詰まってまいりました。お買い物に大掃除、忘年会に納会と、スケジュールがみっちり埋まる時期ですが、街を歩くと、行き交う人々は何だか楽し気。この時期の忙しさは、体さえ壊さなければ、楽しい忙しさだったりしますよね。
私事ですが、会社の忘年会幹事を任されました。そして忘年会当日、インフルエンザで早退の運びと相成りました。朦朧とする意識の中、心の中で、スタッフの皆にメッセージを贈りました。『みなさん、どうか、今日と言う日を、大切に生きてください。』
さて、ホームパーティーを企画中の皆様も、インフルエンザで寝込んでいる場合ではございませんよ。家中きれいサッパリ掃除をしたら、次はお部屋のデコレーション。シンプルなカーテンはカラフルなものに、白色系の電球は暖色系の電球に。テーブルには小さなフラワーアレンジメントを、玄関には存在感のある活け花を。新しい色を添えた我が家は、日常の空間から、パーティー会場に早変わりです。
さて、舞台裏。オーナーは一芸を極めるために、ひそやかに練習を重ねます。
ホームパーティーを盛り上げるために、オーナーは連日レッスンを重ねましょう。こちらのお宅のように、レッスン場があれば、道を極めることが可能です。演目は、マジックショー、タップダンス、マイケルジャクソンのロボットダンス完全コピー、何でもOK。目的は、お客様を喜ばせること。恥ずかしがっている場合ではございませんよ!
もう一つの舞台裏。パーティーの立役者である手料理は、キッチンから生まれます。
こちらのお宅のキッチンは、お料理するのがとても楽しくなりそうなキッチンです。お料理を楽しめれば、自然と腕も上がります。評判を呼ぶ手料理には、人が集まり、人が集まればパーティーが盛り上がるという、良い循環も生まれます。ホームパーティーの食器洗いは、旦那さんが積極的に請け負いましょう。そして奥様に労いの一言を。「僕はラッキーな男だな。なぜかって?君が僕の妻でいてくれるからさ!」ここぞとばかり、歳末ならではの歳末トークを用意しましょう。
大人が大人同士で集う間、子供は子供同士で自由きままに集っています。
大人が大人の時間を過ごしていると、子供たちは「オレの部屋いこうぜ!」「行こう行こう!」と、子供同士、子供ながらに自立したパーティーを繰り広げます。お父さんやお母さんが、余所行きのオシャレをして、父母というよりは、一組の男女として存在した時、子供たちはその気配をきちんと感じ取り、甘える空気ではないことを悟ります。小さかった子供たちも、確実に大人の階段を登っています。
会話は要らない、落ち着いた空間に身を置きたい、という方への配慮も忘れずに。
パーティーだからと言って、マシンガントークが必須なわけではありません。寡黙な方たちには、しっとりと落ち着ける空間を提供してあげることも大切です。照明を落とし、気の利いた映像や音楽が流れる中、ゆったりとお酒を呑む。大人の隠れ家的Bar空間を用意すれば、ホームパーティーに奥行きが生まれます。個人的にはBGMに『Chet Baker Sings』を流してほしいなと思います。
ちょっと呑みすぎなお客様は、中庭にご案内。外気の中、火照った体をクールダウン。
パーティーですから、ハメを外し、お酒を呑みすぎるお客様が出てきます。中庭があれば、呑みすぎなお客様を連れ出して、お水の一杯でも手渡しながら、「ハイ深呼吸~」と促してあげましょう。後々、「パーティーに参加したけれど、悪酔いの記憶しか残ってないんだよね」なんて結果になったらとても残念ですものね。
パーティーの熱気からちょっと離れ、新鮮な空気の中、一服する心地よさ。
にぎやかなパーティーから、ほんのちょっと離れ、1人になり、外気にあたることを、大切にしている方たちがいます。一服を好む方達です。近頃は喫煙スペースが申し訳程度ということも多いですが、こんな素敵なテラスであれば、星空のもと、静かな時間が、紫煙とともに、ゆったりと流れていきそうです。
年越しと言えば第九。みんなが主役の歳末オンステージ!
ベートーヴェンの交響曲第9番、第4楽章、『歓喜の歌』。こちらを、自宅で大合唱はいかがでしょうか!こちらのお宅では、階段がオンステージになるわけです。うーん、なんて壮大。招いたお客さん全員に楽譜を配って、歳末合唱団を決行しましょう。カラオケで独りよがりなオンステージを繰り広げている場合ではございませんよ!
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2014年05月31日投稿
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ライター/writer koagari