空に向かって広がる逆台形の外観。壁がまっすぐの建物がほとんどの街並みに佇む、「壁が斜めになった建物」は、異彩を放ちます。その形はまるで、陶器のコップや海に浮かぶボート、美しくカットされた宝石をも想像させます。見ているだけで、毎日が新鮮に感じられる住まい。今回は、外壁面を少し傾けることにより、印象的な外観となった住まいをご紹介します。
壮大なボリューム感のある外観
上部が大きくせり出した、逆台形のボリューム感のある住まいです。シャープな外観やシンメトリーの窓配置からは、近未来的な印象も感じますが、黒系二色の配色によって、落ち着いて見えます。造形が美しいと、上部が大きくなると重く感じるということは、当てはまらないようですね。空へ大きく広がっている姿は、未来への広がりをも表現しているようです。建物全体としてみても、駐車スペースから玄関まで雨のかからない屋根が付いているのもいいですね。また、室内も広く開放的な空間になっています。
ボートような外観
両サイドの外壁が少し傾けられら逆台形の住まいです。基礎部分から、一部の床がせりだしているため、建物が浮いているように見えます。その部分が、まるで水に浮かぶボードのようです。また、ガルバニウムの外観や建物の形状から、モダンでスマートな印象を受けます。室内壁も、外壁の角度と同様に傾いていて、広がり感のある個性的な空間になっています。大きなガラス面からは、外部が一望でき、明るく快適。日常から離れた時間を過ごす別荘らしい、見ているだけでワクワクする住まいですね。
折れ曲がった壁のある外観
魚眼レンズで撮影したような写真ですが、そうではありません。実際に壁が折れ曲がっています。この住まいは、室内を広く感じさせる工夫として、室内の壁を斜めにし、その特徴を外壁にも反映させています。錯覚を利用し室内外ともに立体感をもたせているわけですね。壁の角度にあわせて、サッシの角度も斜めになっていて、斜め具合が本格的です。まるで、有機的に中が膨らみ、このような形になったようにも見えます。室内も、斜め壁を活かした立体的な空間に仕上がっています。
斜めの左官壁がある外観
正面から見るとまっすぐの壁み見えますが、上部がせり出す形で、斜めになっています。黒い左官壁と側面の黒いガルバニウム鋼板がスタイリッシュな印象の建物に、斜めの壁がボリューム感とアクセントをつけています。玄関まで続く長いスロープと庇の形状も美しいですね。スマートな箱では終わらないという意思を感じます。室内は、白とグレーと黒で統一されたモダンな空間が広がっています。吹き抜けのある中庭からは光が差し込み、多様な生活スタイルにも対応できる住まいとなっています。
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ライター/writer hotagos