クローゼットや押し入れなど、住宅の条件によって収納場所を十分に確保できない場合に悩ましいのが、しまい込むべきものと見せる収納のメリハリをつけることです。
見せる収納でスペースを取らずデッドスペースを活用できるのが今回紹介する壁面収納です。
もちろん、本当に必要なものか、いらないものをか考える断捨離をするのもひとつの手ですが、せっかく気に入って購入したアイテムたちを上手に利用してインテリアとしても機能する壁面収納のアイデアはいくつもあります。
今回は、参考になるような壁面収納のアイデアをご紹介します。
壁一面を本棚にするアイデア
読書好きの方にとって困るのが本の収納。そんなときに収納場所のアイデアとして壁一面を本棚にすることで、図書館のような本がメインの空間に仕立てることができます。
収納する際の注意点として一度読み終えている本やあまり見返さない本は上段に、頻繁に出し入れするようなレレシピ本などは、取りやすさを考えて手の届く範囲の高さに、図鑑や写真集などの分厚く重い本は、万が一落ちても衝撃が少ないように下段に収納すると、安全性も考慮でき、バランスよくしまうことができます。
また、びっしりと本を敷きつめると空間に圧迫感を感じやすくなるので、本棚の間にインテリアや花を飾るなどの工夫をして緩和してください。
キッチンの壁面収納は“おしゃれに”がポイント
生活感が出やすくものに溢れかえったキッチンの壁面収納は“おしゃれに飾る”ことがポイントです。見せる収納アイテムとしてインテリアとしても機能してくれるのが、ティー&コーヒーグッズです。コーヒーポットやコーヒー豆や紅茶の茶葉を入れる缶、シンプルなグラスやカップなどを飾るとカフェ風のおしゃれな壁面収納が実現します。その際に似た系統の素材を選んだり、カラーを3色までに揃えるなど、自分の中でルールを作るとすっきりとした印象を与えてくれます。
置物や写真などは、リビングのテレビまわりに
置き場に悩む写真や置物などは、家族が集まるリビングのテレビ周辺に設置した壁面収納に置くのがベター。玄関のシューズボックスの上なども置き場として考えられますが、玄関は来客が最初に目にする場所なので、あまり家族なプライベートな写真を飾るには不向き。写真の住宅のように、壁面収納スペースを贅沢に活用すれば、インテリアとしての機能性も抜群です。また、花や植物などのグリーンをプラスすると空間に柔らかい雰囲気を与えてくれます。
個別の部屋なら趣味のアイテムを飾って
自分の部屋に壁面収納スペースを設けると、ちょっとしたギャラリーのような空間を作り出すことができます。お気に入りのレコードや雑誌、写真集など、常に好きなものに囲まれて生活するのは心地よいものです。
家族との共有スペースでは飾ることのできない自分だけの趣味のものを存分に飾ってみてください。
壁面をフル活用した参考例
最後に壁面をフル活用した収納例をご紹介します。キッチン一体型で、食器や鍋などのキッチンアイテムからテレビなどの家電製品まで収納。狭小住宅などのでクローゼットが収納できない場合に活躍してくれそうなアイデアです。一列に並んだ収納スペースも、仕切られているのと、ドアを隔てててるので、さまざまなアイテムをミックスしてもごちゃごちゃとした印象を与えることなく収納することが可能です。
素材やカラーは統一性を保つとさらにすっきりとした印象を与えることができます。
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ライター/writer 栗原