ニッポンの良さ、再発見。心安らぐ「和の家」の作り方

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「クールジャパン」「おもてなし」などのフレーズとともに、日本の良さが世界へ発信されている昨今。外国からの観光客も増え、私たち自身、日本の魅力にあらためて気づかされる機会が増えていますよね。
住宅だって、そう。おしゃれな家は数あれど、日本の気候や生活様式に合った伝統的な家には、やっぱりそれなりの良さがあるのです。
少しずつでもまねしたい、シンプルで暮らしやすい「ニッポンの家」をご紹介します。

町家のような格子門でぐっと和風に

京都の古い町家などに見られる格子は、風通しを良くして採光を確保するための工夫です。
現代の住宅でも玄関に格子のデザインを取り入れることで、一気に“京風”の風情たっぷりに。向こうが透けて見えるので閉鎖的な印象にならず、でも高い防犯性を確保できるのもポイント。さらに写真の住宅は、夜には格子を通して柔らかな光が外の街並みを照らす効果もあり、周囲との一体感も魅力です。

外と内をゆるやかにつなぐ土間が便利

煮炊きや内職の作業場として使われてきた土間。「土が入っても気にならない場所」と考えれば、土のついた野菜を貯蔵したり、バイクや自転車の置き場にしたりと、何かと便利に使えます。
また、ご近所さんが訪ねてきたときにも土間で応対すれば気楽。「外で立ち話は悪い気がするけど、上がってもらうのもちょっと…」というとき、外と内の中間にある土間が、ちょうどいい役割を果たします。

無垢材と和風の照明で作る「和モダン」

コテコテの和風建築はちょっと、という方には、こんな住宅がおすすめ。北欧の山小屋の雰囲気と、囲炉裏などを備えた和のテイストが同居したログハウスです。日本家屋にも通じる無垢材の床と、ぼんぼりのような照明が、心安らぐ空間を作り出しています。
囲炉裏を囲んでのにぎやかな団欒風景が目に浮かぶような、あたたかみのある和洋折衷住宅です。
家の外と中をつなぐ中間の領域としての土間、家の外に設けられた廊下ともいうべき縁側、木を巧みに利用する文化など、日本の家には先人たちの知恵と工夫が詰まった独特のスタイルがあります。そこには、現代でも取り入れたい、快適な暮らしのためのヒントがたくさん。受け継がれてきた伝統を、少しずつでも家づくりに取り入れてみませんか?

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ライター/writer 玉置