遊び心あるスキップフロアの暮らしについて考える

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フロアとフロアの中間を利用して作るスキップフロアは、中二階や半地下などに設けるだけでなく、少しの段差を付けて空間を設ける場合もあり、アイデア次第でさまざまな空間に活用することが可能です。
タテの空間を有効活用できるだけでなく、部屋数が多くなるので視覚的にもわくわく感のある空間を演出することができるのがスキップフロアです。
今回は、そんなスキップフロアのある暮らしを実現している住宅からヒントを得て、そのメリットや注意点、アイデアをいくつかご紹介します。

【メリット1】家族のコミュニケーションを繋ぐ

1階と2階にきっちり分けるのではなく中間にスペースを設けることで、家全体が開けた雰囲気になります。常に人の気配を感じながら違い階にいながらも家族同士でコミュニケーションをとることが可能です。
このように家族のコミュニケーションを繋ぐツールとして活用するスキップフロアなら、その部分をゲストルームのようにリラックスできる空間に仕立ててみるのはいかがでしょうか。ときにご夫婦で食後にお酒を楽しんだり、ときには兄弟の秘密基地のような遊びなになってみたりとスキップフロアの程よい空間だからこそのわくわくするような楽しみ方はアイデア次第で何通りもあります。

【メリット2】狭小住宅の強い味方

ヨコに十分なスペースが確保できない分、タテをフル活用せざるをえない狭小住宅の場合、スキップフロア部分を収納スペースに利用することも可能です。
例えばビルトインガレージを作る際にスキップフロアを導入すれば、倉庫代わりの役目を果たしてくれますし、中二階部分にウォークインクローゼットを導入すれば、1階からでも2階からでも取りに行きやすい機能性を発揮してくれるはずです。
また、写真の住宅のようにスキップフロアの階段部分を扉付き収納庫にするアイデアもあります。

設置場所を迷う和室こそスキップフロアに

スペースが決められた住宅を建てる際やリフォームをする際に迷うのが、和室を設置するかしないかということ。意外とスペースをどのように確保するか迷われる方も多いのではないでしょうか?
写真の住宅のように数段高くしたスキップフロアに畳を導入して和室を取り入れるというアイデアがおすすめです。扉を設けずともステップでリビングと和室部分のスペースを明確にしているので、解放感がありながらもきちんとスペースを分断することに成功しています。
スペースの繋がりを感じ、家族とのコミュニケーションがとりやすいスキップフロアは、見た目にもわくわくするような空間です。
上記でご紹介したようにメリットもあればマイナス部分もあります。その両面をきちんと理解した上で、ご自身にとってスキップフロアの導入についてベストな方法を考えてみてください。

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スキップフロアや単独壁の活用 2014年05月13日投稿 住宅設計 スキップフロアや単独壁の活用

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ライター/writer 栗原