ナチュラルなブラウンカラーが安らぎを与え、窓を開けると外の気持ちよい空気が感じられるウッドデッキは、誰もが一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
柔らかい陽の光が心地よい春や夏にはウッドデッキがあるだけで、普段の生活のバリエーションが増えます。
ウッドデッキに外用のテーブルや椅子を用意して、週末には家族や友人とバーベキューを楽しんだり、夕食後に涼しい風を感じながらご夫婦でお酒を楽しむのも素敵です。
また、植物を育てる場所として活用することもできますし、安全を確保して子供が日常的に利用できる遊び場にもなります。
そんな住まう人の生活にフィットしたさまざまな利用方法があるウッドデッキ。今回は、その素材について、取り入れる際のメリット、参考例などをご紹介します。
ウッドデッキを取り入れるメリット
昔の平屋住宅には室内と外とを繋ぐ縁側スペースがあったりと、もともとの日本人の生活スタイルを考えたとき、ウッドデッキはわたしたちの生活において馴染ある空間になっています。
そんなウッドデッキの最大のポイントは解放感のある生活が楽しめることです。窓を開け放てば、室内にいながらでも外の空気を感じることができますし、そこにテーブルや椅子を配置すれば食事を楽しんだり、日向ぼっこをしたりとのんびりと特別な時間を過ごすこともできます。
小さな子どもたちにとってはひとつの遊び場にもなりますし、洗濯物を干したり、ガーデニングスペースとしても活用できたりと日常的にも利用可能。
また、手入れの方法については樹脂・天然木材ともに定期的にデッキブラシなどでほこりや砂・土などを取り除く必要がありますので、施工の際にウッドデッキの素材に負担がかからない方法を建築家や施工会社に確認するのがベターです。
ウッドデッキの素材について
ウッドデッキを作る際に最初に考えなくてはいけないのが、素材選びです。基本的には樹脂と天然木がメインとなります。
まず、樹脂製は腐ることないのでメンテナンスが簡単なのが最大のメリット。湿気が強い日や雨にさらされてもウッドデッキの色合いが変わる心配がないので小さなお子さんがいて時間に限りがあるご家庭や、メンテナンスに手間をかけたくない方におすすめです。
また、天然木では出せない色合いのバリエーションがあること、ササクレやひび割れなどの心配がないなど、安全面でのメリットがあるのも特長です。
また、天然木材は木本来のリラックス効果がある香りを楽しめること、天然だからこその触り心地のよさが楽しめます。また、断熱効果があるので夏は涼しく、冬は暖かさをキープできるのもメリットのひとつ。加工することもできるので、自由に設計ができるのもポイントです。
上記のメリットをふまえ、ご自身の生活スタイルやこだわりにそって選択してください。
【参考例1】狭小スペースを活かしたウッドデッキ
敷地内に十分なスペースが確保できなくとも、ウッドデッキを取り入れることができる参考例です。写真の住宅のようにプライベートを重視したつくりにすれば、家族で日常的に利用もできますし、ちょっとしたカフェスペースとして家族や友人とお茶を楽しむことだってできます。
また、プライベートが重視されている分、ウッドデッキに洗濯物を干したりすることも気兼ねなくできるので、ウッドデッキ空間をフル活用できます。
【参考例2】リビングと一体感のあるウッドデッキ
窓を開け放てばリビング空間がそのまま広がったような解放感が味わえるウッドデッキの参考例。写真の住宅のように室内の床材とウッドデッキの風合いを合わせることで、リビングとウッドデッキの統一感が生まれます。
天気がよく気持ちのよい気候のときにはテーブルや椅子を置いて家族で夕食を食べたりと日常的に活用することも可能です。
また、安全の確保をすれば子どもたちが自由に遊べる場所にもなりますし、広さが十分に確保できる分、それぞれの生活スタイルに合わせて自由自在に活用できます。
【参考例3】青空を近くに感じるウッドデッキ
1階ではなく上階にウッドデッキを設けると、日の光が十分に確保できる暖かい空間になります。
上階にある分、安全面の確保が大切になってきますので、小さなお子さんのいないご家庭におすすめです。日光が十分に確保できる分ガーデニングスペースとしても最適ですし、日中には寝椅子を出して日向ぼっこするなどリラックスできる空間としても活用できます。
夏の夕暮れ時には涼しい空気を感じながら星を眺めながらご夫婦でお酒を楽しんだりするのもロマンティックです。
いつもの生活を少し贅沢にしてくれるようなウッドデッキの在り方です。
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ライター/writer 栗原