部屋にはそれぞれ役目があります。リビングにダイニング、キッチン、寝室、子供部屋、水回り……もちろんプライバシー確保のためには壁が必要な部分もありますが、壁を立てずとも空間の役目を変えることが出来る装置があるんです、それがスキップフロアです。
では実際、どうやって空間を仕切っているのか、見ていきましょう。
大空間をあえてスキップフロアに。
これがフラットな空間だとしてら、すごく広いでしょうね。だけど、なにか単調な空間になりそうな気もします。ここではあえて作る・食べるDKとくつろぐためのリビングをスキップフロアにて構成。空間は繋がっているけれど領域は分けられている、いい例ですね。さらにリビングが一段下がっていることにより天井高を確保できるのでさらなる開放感が得られます。
趣味の家もスキップフロアで生活感を消す。
こちらのアートな雰囲気のオブジェや絵画が飾ってある趣味の家もスキップフロアです。リビングとキッチン・ダイニングとの段差を作ることによって、くつろぎの場としてのリビングもそうですが、なにやら生活感のないギャラリーのようにも見えますね。
スキップフロアプラスアルファ。
こちらのリビングは、なんと、4.5畳!驚きの狭小っぷりです。ですが、スキップフロアにしてさらに、その階段と天井を躯体現しにすることによって天井高を確保し、開放感を表現することに成功しています。そしてスキップフロアの高低差を40cmと少し低めに設定してベンチの役割もこなします。また上部が浮き床のようになっていて視線の抜けだけでなく換気機能までもこなしているのです。
なんと4層まで。スキップフロアの可能性。
コーポラティブハウスの一室です。ほぼ地上に近い地下1階だそうですが、なんとスキップフロアで4層の平面によって構成されているようです。4階建てと聞くと、階段の上り下りが大変そう……と思いそうですが、そこは少しずつ上がっていく仕組みのスキップフロア。少し上ってはくつろいで、少し上っては休憩して……と、知らない間に空間を苦労なく行き来できるのではないでしょうか。
関連まめ知識
関連Q&A
ライター/writer amodanca