スキップフロアとは、いわゆる「中2階」や「中3階」のようなフロアのこと。例えわずかな高低差でもフラットな部屋より空間にメリハリがつき、実際の面積より広く見える視覚効果もあります。また、法律によって建物の高さを制限されている土地でも、スキップフロアを活用すれば使える面積を増やすことができます。住まいの幅を文字通りぐんと広げるスキップフロア。その魅力的な実例を見てみましょう!
圧迫感なく、さりげなく空間を仕切る
LDKの中でダイニングキッチンの床を50cm高いスキップフロアにしているこちらの住宅。空間としてのつながりは保ちながら、リビングとダイニングキッチンを緩やかに区切ることに成功しています。それぞれのスペースの役割をはっきりさせることで、何だか部屋数が増えたようなお得感もありますよね。なお、スキップフロアにする分、天井は通常より高く設計しています。
プライバシーを守りながら光を取り入れられる
都市部に多い狭小地では、採光や通風のために大きな窓を設けることは難しいもの。住宅密集地の場合、どうしても近隣の目が気になってしまいます。そこでスキップフロアの出番。写真の住宅のようにスキップフロアに大開口部を作れば、周囲の目を気にすることなく光を取り入れることができます。高い位置から家中に光と風が行き渡る、明るい家が作れます。
自室が持ちづらいママの作業スペースに
「家の中で自分の居場所はどこですか?」という質問に、「キッチン」「ダイニング」などと答えるお母さんたちは多いのではないでしょうか。家族のために働く時間が多いママにとって、「自分だけの部屋」と言える場所はあまりないのかもしれません。それなら、スキップフロアをぜひ「ママの定位置」に!家族が集まるリビングを見渡せる場所はママにうってつけ。アイロンかけや趣味の作業などに、あれこれ使える空間です。
子ども部屋はロフト風にして遊び心をプラス
子ども部屋の中に設けられたロフト風のスキップフロア。これだけで、ちょっとしたアスレチックのような楽しさがありますよね。遊ぶ時は下のフロアで、集中して勉強したい時はスキップフロアで、と使い分けるのも良さそうです。また、子どもの成長に伴って部屋を分けたい場合にも、スキップフロアなら上下で住み分けができます。
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ライター/writer 玉置