「段差」を上手く利用することで、住まいを有効活用している人たちがいます。
アイデア次第で限られた面積しか無い場合でも、広々と見える住宅をつくることは可能です。
たとえば、階段の踊り場を上手く工夫したり、中二階のスペースをつくることで床に高低差のあるスキップフロアを取り入れたり、といった工夫を施しています。
今回は、そんな段差を上手に役立てて居心地のよい住まいを手に入れた人たちを紹介しましょう。
いつでも子どもの様子を把握できる住まい
まるでカフェのようなインテリアで、女性が喜びそうなおしゃれなお家です。
しかし、ただ単におしゃれといっただけではなく、スキップフロアには家事コーナーを設置。
こちらの家事コーナーでは、ダイニングやリビングをぐるりと見渡せます。
たとえば、子どもの様子を見ながらながら、洗濯物を片付けたりといった家事との同時作業が可能です。
また、お母さんにとっても自分だけのスペースがあるということは魅力的でしょう。
スキップフロアとカラフルな色合いで個性を演出
こちらは、ホームオフィスと兼用の遊び心満載なお宅です。
スキップフロアと、カラフルなカラーコーディネートの組み合わせはかなり個性的。お仕事も楽しく取り組めそうです。
スキップフロアは、高低差があるため解放感を感じさせます。
また、カラーコーディネートのベース色も白をチョイスしているため、より広々と見えるのかもしれませんね。
そこに、アクセントとしてビビットな赤や青、黄といった色が効いています。
吹き抜けを利用した空間有効活用術
狭い床面積でも高さを上手く利用しています。
4.5畳のリビングですが、階段と天井の躯体を表すことで天井の空間を確保。そのため、思っているよりも狭さを感じないでしょう。
ダイニングとリビングの段差は、40cmです。
この寸法は、座ってくつろぐための役割と、1階への自然換気を促すための設備として活用しています。
空間の有効利用だけではなく、パッシブデザインとしての機能も果たしていますね。
家族みんなが大満足!家の中のミニ図書室
リビングの吹き抜けに階段を設けて、踊り場部分に家族で使える本棚と腰掛けスペースであるベンチを取り付けています。
子どもに本を読み聞かせながら、親子でのコミュニケーションを図れますね。
また窓も大きいため、ベンチで腰掛けながら季節ごとの素敵な景色も楽しめるでしょう。
こちらのリビングは大きな吹き抜けを設けていますが、建物自体の断熱性能を高めることで、家全体が均一な室温をキープしています。
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2014年06月01日投稿
デザイン・設計手法
階段の設置場所
(回答数2)
ライター/writer megumi,taki