窓がない、家はない。
風や自然光、子供の笑い声、車の音。そんな、当たり前だけど、とても幸せな瞬間をいくつもいくつも、家の中へと運び込んでくれる。
窓のデザインはどうするか。大きさ、形、開き方。今日は窓にポイントを当てて、様々な空間を紹介していきます。
借景のある生活
なかなか聞き慣れない響きかもしれません。
「借景」とは、日本庭園や中国庭園での造園技法の1つ。山や樹木などの美しい風景を背景(借景)として取り込むことで、景観をより美しく、ダイナミックに形成する手法を言います。
写真の樹木はまさに借景。
窓から取り込んだ借景が、日々の暮らしをより潤いある毎日へ導いてくれることでしょう。
ハイサイドライトで光を享受
大きければいいというわけじゃない。
そんな言葉がふと頭をよぎる、効率的でセンスも光る、ハイサイドライト。
名前の通り、高い位置のサイドに窓を設けるデザインです。
都心の住宅でも、光を取り込む機能的な役割としても活躍します。
トップライトの可能性
天井に窓を設けたデザイン、トップライト。
上部から注がれる自然光と間接照明の相性はかなり素敵。この他にも、縦に長い空間や、地下室に光を取り入れるデザインとしても使われます。
組み合わせ方で、トップライトの可能性は無限に広がることでしょう。
掃出し窓の可愛らしさよ
写真奥の床にくっついている窓を、掃出し窓と言います。
もともとは、室内のゴミを履き出せるように床に接している窓をそのように呼びました。現在では、床と高さが同じで、庭などに接した出入りの出来る窓のことを指すようになりました。
窓と言っても実に色々な種類があります。役割はもちろんですが、こちらの、床に接する地窓は小さくて、なんだかとても、可愛らしい。
光の場所を設計する
心地良く差し込む朝の光。柔らかな光によって自然と目が覚める日々。
目覚まし時計で無理やり起きるよりも、何百倍も幸せな「目覚めの時間」。
そんな幸せに辿り着く為こだわったのは、「光が差し込む場所」の設計。
顔に直接光を受けるよりは、写真のように、サイドあたりで光を感じるのがベスト。窓から差し込む新しい朝の光。最高の目覚めこそ、幸せの土台なのかもしれません。
圧倒的開放感
窓の上に、窓。上部の窓は、まるで写真を飾っているかのような借景になっています。
吹き抜けと同じ高さまで設置した窓は、いわずもがなの圧倒的な開放感をもたらしてくれます。
上部の窓は家と外をつなぐ架け橋として、カーテンなどはつけないという選択肢も全然、あり。存在感溢れる窓。素敵です。
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2014年12月25日投稿
デザイン・設計手法
出窓
(回答数6)
ライター/writer midori